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身延自然農園から風の便り

耕さず、肥料農薬を用いず、草や虫達を敵とせず、生命に添い従い、応じ任せて、実りを手にする術「自然農」 身延町で自給自足を目指しながら、自然農・雑穀料理を研究・実践する日々の暮らしのお便り。再生中の古民家の様子もお伝えします。  
今日は初めて、確定申告に行ってきました。
収入が無いということは、手続きも簡単なのですね。それでも、いくらか戻ってくるので、わざわざ行った甲斐がありました。

今日、仙台筋弛緩剤点滴事件の守大助さんが最高裁第3小法廷で棄却され、無期懲役が確定したというニュースが入ってきました。
私は職業病の行政訴訟で永く裁判闘争に関わっていましたが、同じ第3小法廷の同じ裁判官でした。毎月最高裁に要請に通うなかで、様々な冤罪事件の被告とされた実は被害者の方々ともお会いするなかで、今の日本では、誰もがいつ身に覚えの無い事件に巻き込まれて被告にされてもおかしくないという現実を目の当たりに見てきました。
守さんのお母さんとも要請行動のときに、一緒に書記官に要請しました。息子の無実を信じるお母さんの必死の訴えに心を打たれました。
筋弛緩剤点滴事件は、何の物的証拠も目撃者も無いのに、警察と検察の推認が支持され、「疑わしきは被告人の利益に」という裁判原則も無視されて、有罪判決が出されてきました。
この事件に限らず、冤罪事件がいくつもおきている事実をどうしてマスコミは知らせないのか不思議でした。それどころか、この事件も当初から犯人と決め付けた報道に誰もが、「なんて悪いヤツなんだ。」と思わされていました。マスコミの情報は角度を変えて受け止めなければいけないのでしょうね。ちなみに、法務大臣の発言からして日本の司法は、普通の一国民を守る立場にないことは明らかです。
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江ノ島の井上食堂さんから、春の味覚、ひじきの若芽と天然ワカメが届きました。井上さんは江ノ島で地物の魚と貝が食べられる数少ないお店です。有名店や大型店の多くは地物を扱いきれなくて、韓国産の貝が堂々と店頭に並べられています。
江ノ島は横浜から1時間なので、美味しい魚が食べたくなると家族でよく出かけていました。毎年、井上さんからのひじきを頂くと、海の中も春なんだなあと思いました。

このところ、乾燥しているところに、春一番が吹き荒れ、強風が続いていました。富士川添いに北風が駆け抜けていくときに、川原や畑の土砂を巻き上げていくので、川向こうの景色が曇るほどでした。我が家の畑にまいてあった萱も風で舞い上がってしまい、かおるさんの仕事ができました。
畑はカラカラだったので、今日の雨はまさに恵の雨です。

今日からホームページビルダーの講習が始まりました。鰍沢の職業訓練校で9時から4時まで4日間で基礎が終わります。
70代の方も、前回のワードに引き続き受講されていました。脳梗塞の後遺症でリハビリのためとのことでしたが、毎回熱心に勉強されている姿にとても励まされます。


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ひじきご飯・ワカメのミモザソテー・ワカメのお刺身  


山梨県・長野県有機農業研究会主催の種苗交換会が南箕輪村で開催されたので、参加してきました。長坂から先は一人で運転したことがなかったので、少し不安でしたが、伊那インターから近かったので、地図とお弁当を持って思い切っていってきました。
午前中はドキュメンタリー映画「食の未来」の上映会でした。遺伝子組み替え汚染や巨大バイオ企業による種の支配の問題等の実態をわかりやすく解説した映画でした。信じられない種苗企業の実態と、農民も知らないうちに遺伝子組み替え汚染の犠牲者になっているという報告に「こわ~い!」
さらに知らずに食べた遺伝子組み替え農作物による劇症アレルギーで救急搬送された方がこれからも食に対しての不安が続くと証言していましたが、これは、いつ私たちの身に降りかかってもおかしくない問題だと感じました。
企業と政府の上層部に同じ人物が役職についていたり、企業に有利な法案を成立させるために活動する議員に、企業から多額の政治資金が流れていたなど、どの国でも国民ではなく資本家のために働く政治家が平気で仮面を被って活躍しているのですね。
映画ではアメリカの政府が取り上げられていましたが、アメリカ追随の日本も国民が事実を知らされていないことのなんと沢山あることか・・・
田畑の生物は正直です。それは宇宙の創造主による生命の神秘だから。バイオの技術は生命の神秘を冒すために使われてはいけません。

午後は自然農法国際研究開発センターの方から「野菜の自家採種・・・タネの選び方」のお話を聴いてから、種苗交換会になりました。
大切に受け継がれた種が109種類も並べられました。私も少しずつ種を分けて頂いてきました。春が楽しみです!

未来食のインストラクターセミナーに参加するため、さきちゃんの家に4泊してきました。
ゆうたくんは大きく成長し、コロコロ寝返りをしていました。さきちゃんは身長が伸び、すっかりお姉さんです。
昨日は息子たちと映画や夕食を共にして、楽しい時間を過ごせました。ちょうど一年前、だいちゃんがかずさんと私にふぐをご馳走してくれた、けん兄のお店です。仕事や彼女、友だちの話、かずさんの話で盛り上がりました。
かおるさんとしもみさんは同窓会で広島へ行っていました。今日身延へ帰ると、広島の叔母たちから心のこもったお土産が届いていました。また、横浜や名古屋からもさざんか関係の皆さんから、温かいお便りが届いていました。本当に多くの方々から真心をいただき有難いことです。
今日帰るときに、かずさんのお墓に寄ってきましたが、初めて泣かずに手を合わせることができました。今まで、横浜の自宅に行くと、かずさんが「お帰り」と出てきそうな気がして辛くなるので、息子や義父には申し訳ないと思いながらも足が向きませんでした。
子どもたちと笑いながらかずさんの思い出話もできるようになったのは、かずさんが私たちの事を心配せず安心してくれているからだと感じます。

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  一万粒ディナー

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  心優しき息子たち

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さきちゃんからかおるさんへ贈られてきたチョコレート

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かおるさんの似顔絵byさきちゃん

さきちゃんからチョコレートが届き、とっても嬉しそうなかおるさんでした!

今日、長坂へ出かけた帰りに、甲府の~菜食や「ほん和か」~に寄り、美味しいランチを戴いて来ました。
可愛い女性が一人で営んでいる自然食の素敵なお店でした。お料理はどれも真心込めて作られているのが伝わってくる優しい美味しさでした。週替わりのメニューなので、是非また行きたいと思いました。
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ほん和か昼ごはん定食

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お茶とお菓子のセット(キャロブケーキと紅茶)
外は北風が吹いて寒いのですが、陽射しが強く、雪で倒れた竹を切る作業をしていたかおるさんは「暑いなあ。」と着膨れスタイルのままで汗を拭っていました!

今日は初めてのレシピでしたが美味しかったのでアップします。簡単で風邪予防にもなる、大豆と蓮根を使ったメニューです。

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蓮根の信田巻・炒り大豆入り玄米ご飯・椎茸のオーブン焼・白菜の味噌汁・自家製たくあん
この3連休は、長坂の野風草主催の麦麹作りに参加してきました。
1日目、麦を蒸し終わってから、雪が降り始めすぐに銀世界になりました。夜には小麦粉を挽いて自然発酵パン作り、翌朝の朝食に美味しく戴きました。
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2日目。麹は、時々、室温と品温をチェックして、醗酵が進み、温度が上がったところで、一番手入れをします。外気温が下がっているので、保温用の湯たんぽの取替えも行います。麹の香りが段々と甘くなってきました。
昼食は手打ち蕎麦。そば粉を挽くところから始めました。素朴な田舎蕎麦に安曇野のわさびを添えて戴く美味しさは絶品!今年は是非、蕎麦打ちをマスターしたいものです。
夜は豆腐作り。途中、豆乳や湯葉のつまみ食いをしながら、濃厚な豆腐が出来上がりました。夕食に湯豆腐と冷奴で戴きました。自然農の大豆で作った豆腐は、そうめったに食べられるものではありません。豆腐の感動的な美味しさはもちろんですが、豆腐より沢山できるおからも美味しく、翌朝におからサラダで戴いたり、お土産にも戴いてきました。豆腐作りは前日から大豆を水に浸してから食べるまで24時間要します。昔は特別な行事の時に作ったご馳走とのこと。ご馳走はたまに戴く物なので、健康に良いからと毎日お豆腐を食べるのは、考えものですね。

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3日目は、麹が順調に温度が上がってきたので、2番手入れをしてから、清里へ雪遊びに出かけました。
晴天に恵まれ、めずらしく風もなく、ポカポカ陽気です。連休なので、清泉寮近辺は行楽客で賑やかでしたが、ちょっと外れると、スキー場-の音も聞こえず人にも会わず別世界です。
清泉寮でスノーシューをレンタルして、天女山コースを歩きました。少し歩くと汗ばむほどです。往復3時間のコースですが、途中牧場をぬけたり、森の中を歩いたり、展望台もあり、変化に富んだコースでした。
富士山から甲斐駒、赤岳までパノラマの絶景に、何度も足を止めて眺めを堪能しました。
3時間で大汗をかきスッキリ爽快気分になりました!
身延から1時間ちょっとでこんな素敵な体験ができますので、横浜の皆さんにもお薦めですよ。
夕方、野風草に戻ると麹の甘い香りが出迎えてくれました。、いよいよ出麹です。麹を外気で急冷して、塩きりして出来上がり!
3日間湯たんぽで保温しながら、何度も温度をチェックし、醗酵の具合を確かめながら出来上がった麦麹は正に生き物です。日本の麹文化は凄いなあとあらためて感心しました。
盛りだくさんの3日間ですが、楽しくあっという間でした。野風草の舘野さん、茶々のSさんお世話になりありがとうございました!

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今朝、さきちゃんがようくんとともに登場。さきちゃんの笑い声とともに急に明るくなりました!
朝食もそこそこに、さきちゃんと久しぶりに遊びました。甲斐はようくんに遊んでもらい大喜び。みんなで散歩に行きました。
さきちゃんは、ママに買ってもらたおもちゃの双眼鏡を首にかけ、「熊がいないか見てあげるね!」楽しい散歩になりました。

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今朝は一面真っ白の霜で冷えましたが、日中は陽射しが暖かく気持ちの良い陽気でした。
かおるさんとしもみさんはハルの隣にあるバーベキュー・コーナーの一画で、畑を耕し始めました。
自然農は耕さず、肥料農薬を用いず、草々虫達を敵とせず、生命に添い従い、応じ任せて、実りを手にする永続可能な生き方です。
かおるさんは戦後の食糧難の時代に、山奥で山林を開墾して田畑を作り、自給自足の生活をした経験があり、「肥料農薬を用いず」は同意できるのですが、「耕さず」は納得がいかず、事あるごとに「耕さなければ良い田畑にならない。」と確信しているようです。
これは仕方の無い事で、自然農の田畑でそれなりの収獲が得られれば認めてもらえるのでしょう。それまでは、お好きなようにどうぞとハルのいる畑はかおるさんとしもみさんの有機農法の野菜畑になるそうです。
でも、1年前は歩くのも辛い程の腰痛に悩まされていたかおるさんが、畑を耕せるようになったのは、嬉しいことです。健康のためにも、しもみさんと仲良く(耕しても良いので)畑仕事を楽しんでもらいたいと願っています。

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トマト・ナス・キュウリ等夏野菜を植える場所に腐葉土をいれています
太平洋側は大雪とのこと。横浜もたくさん積もっているようですね。身延は朝から降り出し、少し積もりましたが、お昼前には雨になりほとんど融けてしまいました。
朝、かおるさんとしもみさんを鰍沢まで送って行き、私はホームセンターで買い物しました。本棚が欲しくて探していたのですが、なかなか気に入ったのがみつからないので、自分で作っちゃおうかしらと簡単に考えて、木材や工具を下見に行きました。電動工具があれば女性でも簡単に作れそう・・・と思いましたが出来るかな?
帰りに天然酵母パンの空我さんに寄ってから、またかおるさんたちを迎えに行って帰ってきました。

午後から、玄米味噌を仕込みました。麹は先日ゴカちゃんからいただいた玄米麹、大豆は身延町特産の曙大豆、塩は海の精。

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一晩水に浸けた大豆を圧力鍋で茹でる・麹と塩を混ぜる

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茹でた大豆を餅つき機でつぶす

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麹と大豆、大豆の煮汁を混ぜ合わせて丸めて空気を抜き、容器にエイ!とぶつける

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空気に触れないよう密閉して出来上がり!
半年から一年で食べられます
今日から2月です。先月1日に馬頭観音を移動させたので、毎月1日を縁日として、御神酒と塩、米をお供えすることにしました。
ゴカちゃんが玄米麹を届けてくれたので、ランチに畑のサラダ菜を使おうと思ったら、まだ畑が凍っていました。山に近い方は陽が当たるのも遅いのです。人参は大丈夫だったので、人参と春雨のサラダにしました。

中国産の冷凍餃子で大変な事件になっていますが、今回の事件で、身近な市町村の学校給食で中国産の野菜が当たり前に使われていることが報道されています。「食育」の重要性を政府が掲げておきながら、学校給食の民営化を全国的に進めている矛盾は、誰か犠牲者が出ないと見直されないのでしょう。
山梨の山村の学校給食でも中国産の野菜を使っているとのことでしたが、いくらでも地元の野菜が安く手には入るのに、やはり人手の問題なのでしょうか。
安全で美味しい食事を作るには特別な人手はかかりません。それでも人件費を」削らなくてはならないのは、コスト削減や利潤追求の馴染まない教育や福祉の現場で今何が起こっているのかということに有権者はもっと早く気付くべきだったでしょう。