昨日5日は19:00~21:00スライドで、講師の矢野智徳さんが環境整備に関わった地域のビフォー&アフターを見ながら、基本的な森と地下の水と空気の循環を学びました。
そして、今日6日9:00~17:00は季美の郷の敷地と周辺の里山整備の基本を実習をしながら学びました。
特に今日は、水通し・風通し・光通しを考える整備の説明を受けた直後に、雷が鳴り雨が降り出し、絶妙なタイミングで目の前に水の流れが出現したのには、びっくりしました。雨が降り始めたら水の流れが目に見えるので、移植ゴテで水の流れを分散させたり、木々や石で土砂が流れないようにグランドカバーしながら、裏山の砂防ダムまで登って行きました。
たどり着いた砂防ダムはこの周辺一帯のへそのような重要なポイントに位置することを知り、いかに人間が作った直線的なコンクリートの塊が、この自然に負荷をかけているのかがよ~くわかりました。
身近なところで行われていた土木工事が、結果的には地球を傷つけ周囲の自然のいのちの営みを遮断し、しいては人間の暮らしを脅かすことになっていたことにかなりショックを受けました。
今まで砂防ダムの工事は、必要なことだからやっているのだろうと余りにも他人事でした。。。
まるで原発の問題と同じですね。
公共事業に対する全く根拠のない信頼関係。
自分の庭のことではないから知らなかったでは済まされないことでした。
ダム周辺の痛んだ木々や、崩れ落ちた斜面の痛々しい光景に、今日あらためて、「知ろうとしなくてごめんなさい。。。」と胸が痛みました。
大事な大事な地球お母さんの悲痛な叫びに気がつくのが遅くてごめんなさい。
遅かったけれど、やっと気がつきました。
気がついたから、私にできることをやりますね♪
今日の雷はきっと「気がついてくれて、ありがとう~♪」という宇宙からのメッセージだったのですね。
地球お母さんの傷を癒しながら、日々の暮らしの中で日常的に出来ることを、矢野さんから具体的に学ぶことができ、参加者の皆様は、「今回学んだことを今すぐにやってみたい!そして一人でも多くの人に、この自然界の現実と自然の読み方を知らせていきたい!」と熱い熱い感動をシェアしました♪
「いのちめぐる風土の再生講座@身延」次回は6月2~3日山講座です。早川町南アルプスをフィールドに今奥山では何が起こっているのかを、学びながら移植ゴテ1本で出来る環境整備をしながら山を歩きます。
山講座は早川町の上流文化圏研究所のご協力を得ながら行っていきます。
梅雨前の緑のきれいなこの時期に是非ご参加ください。
定員は20名ですので、お早めにお申し込みください。
☎0556-62-2801宮川

5日の座学

6日里山整備の基本を学んでから実習開始です。

敷地周辺をポイントや問題点をチェックしながら一周します。

移植ゴテの正しい使い方

雷と雨のエールを受けながら裏山の林道を周囲の自然環境を読みながら、出来る手当をしながらすすみます。

移植ゴテで行った水脈の整備
雨水が川になって林道を削っていくのを、水脈を分散することで解消します。

この地域一帯の臍のような重要なポイントに出来ている砂防ダム

移植ゴテで道のわきに水が分散して流れる水脈を確保

斜面にその場にある枯れ枝や石、葉などで自然のミニダムを作り、土砂の流出を止めます。

玄関前の楓の剪定

正味20分で見違えるように風通し・光通しが良くなりました。結果地下では水通しが良くなります。
この他、畑の風の草刈り、畑の排水処理、果樹の剪定、宅地裏の整備等、盛り沢山の実習内容でした。
手当てした大地はみるみる変化していき、その場に立つだけで風の流れの変化や光の変化、雨水の流れの変化を実感し目で確かめることができたとても有意義な講座内容でした。
参加者の皆様には、荒天の中熱心に実習に取り組んでいただきありがとうございました。
次回、今回の作業したところがどのように変化しているのかも確認しますが、とても楽しみですね~♪
では次回山講座でまたお会いしましょう!