身延自然農園から風の便り

耕さず、肥料農薬を用いず、草や虫達を敵とせず、生命に添い従い、応じ任せて、実りを手にする術「自然農」 身延町で自給自足を目指しながら、自然農・雑穀料理を研究・実践する日々の暮らしのお便り。再生中の古民家の様子もお伝えします。  
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屋久島は鹿児島から飛行機で30分、「洋上のアルプス」とも呼ばれる島は海岸線からいきなり海抜が上がります。南の島のイメージが強かったのですが、人が住む場所は海岸線に沿った一部だけなので、標高が低くくこちらとほとんど変わらない体感温度でした。
少ない田んぼでは、もう田植えが終わっていました。3月田植え、7月稲刈りだそうです。その後はもう一回できそうですが、台風シーズンになるので稲作はできないようです。水の豊富な島ですが、谷が深いので、田んぼに水を引くには大変そうでした。
畑はタンカンの収獲が終わりになり、色々な菜の花が咲いていました。田んぼや畑の畦にヤシの木が立っているのが唯一南の島らしく見えました。
山々は落葉樹の新芽が若緑に輝き、ちょうどこちらの5月頃の新緑の季節と似ています。

小さなプロペラ機で揺れながら屋久島空港についたのは15時30分。強い海風に押されながら飛行機から歩いて到着ゲートに着くと、ゲートから徒歩10歩で空港の外へ出ます。世界遺産の空港は超ローカルなのでした。
空港の隣にある観光案内所に寄り、バスの時刻表や各種パンフレットをもらい、更に隣の「杉の舎」へ行ってきました。
屋久杉の工芸品を制作販売している「杉の舎」さんでは、屋久杉で箸を作る体験ができます。
その名も「仙人さんの箸づくり」

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海風吹く屋久島空港

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杉の舎

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店主の中島さん

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屋久杉の棒をノミで削ります

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磨いて艶だし

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仙人さんのマイ箸

杉の舎さんを後に定期バスに乗り宿に向かいました。最寄のバス停まで宿の方が迎えにきてくれました。いかにも自然農という感じの言葉少ないご主人でした。
宿は「天然村」。後でガイドさんから教えていただいたのですが、迎えに来てくださったご主人は、あがた森魚さんの弟さんで、そのお母様が「聖なる産声」の著者で助産婦でもあった山縣さんだそうです。28年前に横浜から屋久島へ移住して、自然分娩の実践と教育の場としての天然村を開設したとのこと。当時は全国から自然な分娩を希望して、妊婦さんとその家族の方々が集まったそうです。お母様が亡くなり、学園と助産所は閉鎖して、宿泊棟だけがペンションとして残り現在に至っているようです。
木造2階建ての天然村は1階に広いホールと食堂、2階にオーシャンビューの客室があります。聴こえてくるのは鳥の鳴き声と風の音。本当に静かな環境でした。
1泊目は、アメリカからの若いカップルと横浜から一人旅の若い女性と一緒でした。
食堂で食事をしながら、情報交換をしたり、屋久島へ来る動機などを話しながら楽しい時間を過ごせました。
食事は基本的に玄米菜食ですが、夕食にはいつも島の魚料理を出してくれました。真心こめて作られた食事はとても美味しく、身体に優しいので、とてもリラックスできました。

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夕食:飛び魚フライ・黒豆玄米ご飯・蕎麦他・デザート(芋きんとん)・たんかん食べ放題

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朝食


さて、2日目、YNACのM氏のガイドで白谷雲水峡を目指しました。新婚のご夫婦と20代の女性と私の4名はM氏の説明を聞きながら、森の中をゆっくり進みました。駆け足で廻ると3時間のところを6時間かけてゆっくり進みます。途中で植物や虫、屋久鹿や屋久猿に出会うと立ち止まってM氏の解説を聞きます。
屋久島の川や沢はどこの水も飲めます。喉が渇いたら、いたる所に流れる山の水をすくって飲みました。甘くて清々しい水です。
途中の山中のベンチでランチタイム。おにぎりがとっても美味しく感じられました。
午後は「もののけの森」まで足を伸ばしました。
森の中には苔の緑の絨毯が敷き詰められており、多くの観光客から苔を守るために、柵が廻らされていました。深い緑の森はそれを眺める観光客に囲まれて、「コダマ」の居場所はないようです。
原生林の定義は「人の手が入っていない」ことですが、屋久島の森はどんなに奥深くまで行っても、必ず江戸時代の伐採の跡である、巨大な屋久杉の切り株が残っています。
江戸時代の切り株が土に返らず、今も苔に覆われて残っているのは、屋久杉の成長の過程に理由があります。屋久島は一つの大きな花崗岩が隆起してできた島です。その岩の上に降り積もった火山灰が薄い表土を形成しているので、養分が少なく、そこへ着床した杉の種は一年間にほんの少しずつしか成長できません。成長がゆっくりなのでその年輪は非常に細かく、密度の高い杉の抗菌成分も通常の杉の樹脂の7倍もあるので、江戸時代の切り株が腐らないのだそうです。
その切り株は世界的にも立派な文化遺産として、世界遺産に選ばれた理由の一つになっているそうです。だから、人の手が入ってもその後に原生林が形成された珍しい原生林ということになります。
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飛流おとし

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まむし草

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もののけの森

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森と私

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巨大切り株の中から空を見上げる

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くぐり杉

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「ひかりのあめふるしま屋久島」に登場するなまこ博士のM氏と

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綺麗な水の流れ


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巨大な岩これを持ち上げると屋久島全体が持ち上がる!

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巨大な屋久杉、実は江戸時代曲がっていたり瘤があり使い物にならないので生き残ったのでした

「屋久杉」は千年以上の杉の名称です。千年以下は「小杉」と呼ばれます。現在屋久杉の伐採はしておらず、「土埋木」といわれる江戸時代に伐採された屋久杉の切り株を山から掘り起こして、屋久杉工芸品の材料とされています。この土埋木もあと5年で底をつくと島の関係者の方のお話でした。
屋久杉工芸品に興味のある方はお急ぎください!

明日からカズさんの1周忌で横浜へ出かけるので、後半のレポートは来週戻ってからアップします。
数日留守にした間に、周りの桜が満開になりました。我が家の周りのしだれ桜もきれいですが、塩之沢駅のソメイヨシノがとっても綺麗で、夜はライトアップして更に素敵でした!

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畑入口のしだれ桜

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お寺駐車場前の桜

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玉ねぎとホトケノザ



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コメント
この記事へのコメント
おかえりなさい!
数日出かけてた先は、屋久島だったんですね。お疲れ様でした(^^)かなり、充実した旅行になったようでなによりです。
切り株の中から空を見上げた写真がアップされてましたが、そのままトトロが出てきそうな感じですよね(笑)報告の続き、楽しみにしてます。
桜は既に満開なんですね。行く頃には散っちゃうかなぁ…(^^; 
2008/03/28(金) 22:09:11 | URL | タケ #-[ 編集]
いいね〜もののけの森。そっか、マコさんにはコダマ見えなかったか。俺いったら見れるかな?さきちゃんなら見えるな。
2008/03/29(土) 02:49:27 | URL | あぜぬり師 #-[ 編集]
~たけさんへ〜
今日、横浜から戻ってきたら、しだれ桜は散り始めていました。でも、身延山は我が家より、標高が高いのでもしかしたら見られるかもしれませんよ。

〜あぜぬり師さんへ〜
実は、切り株の苔の絨毯の上にいたんですよ〜
2008/03/31(月) 21:57:10 | URL | マコ #-[ 編集]
屋久島
いつか行ってみたい場所です。
写真や文章から清々しい空気が伝わって来ました。いっぱい参考にさせてもらいますね。
天然村、いいお宿を見つけられましたね。
2008/04/01(火) 10:57:57 | URL | ミレパ #TRcOFq4w[ 編集]
ミレパさんへ
私もあと2〜3回行く予定です。レポートその2がなかなかアップできませんが、来週横浜の用事が済んでからアップしますね!
2008/04/04(金) 22:04:31 | URL | マコ #-[ 編集]
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